意外と知らない?!塗料の種類

塗料には沢山の種類があります。

こんにちは!坂本塗装ペイント工房です。
外壁塗装や屋根塗装に使用される塗料には、どんな種類があるかご存じですか?
沢山の種類がありすぎて、一体どの塗料が適しているのか分からなくなることもあると思います。
今回は塗料の種類についてご紹介します!ぜひ塗料選びの参考にしてみてくださいね♩

樹脂の種類によってグレードが存在

塗料の成分は、塗膜を形成する樹脂・顔料・添加剤が含まれています。
樹脂は最も重要な成分であり、塗料の性質を大きく左右します。
塗料の種類=樹脂の種類とも言えるでしょう。
塗料に使用される樹脂にはどんな種類があるか、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

樹脂の種類-① アクリル樹脂

アクリル系の樹脂は、耐候性と透明性に優れています。
分子量も幅広く設計が可能なため、加工性も高く様々な分野で使用されている樹脂です。

アクリル樹脂の特徴

発色が良いため、カラーバリエーションが豊富です。
後述のウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料が開発される前は、画期的な塗料として人気を集めていましたが、現在では外壁や屋根の塗装にはあまり使用されなくなっています。
比較的安価で手に入りやすく、また塗料としては扱いやすい為、DIY用の塗料として普及しています。
デメリットは紫外線に弱いこと。紫外線による劣化が比較的早いため、塗り替えサイクルも早くなります。初期費用をなるべく抑えたい方にはお勧めの塗料です。

樹脂の種類-② ウレタン樹脂

ウレタンとは「ポリウレタン」のことを指します。ウレタン系の樹脂の特徴は、弾性があり柔らかいことです。
ウレタン樹脂が使用されている寝具や床材、またコロナ禍でよく目にするようになったウレタンマスクをイメージしていただくと分かりやすいと思います。
硬度のバリエーションも様々に設計ができ、なおかつ強度や伸縮性もあります。
日常生活の様々な製品に使用されおり、無くてはならない樹脂素材のひとつですね!

ウレタン樹脂の特徴

ウレタン樹脂塗料は、10年程前まではメインで使用されていた塗料です。
扱いに慣れた業者さんも多いため、安心して施工を任せられるでしょう。
ウレタン樹脂塗料はウレタンの持つ弾性と密着性が活かされるので、塗膜のひび割れが起きにくく、木部などにも塗装可能です。
また、ウレタン樹脂塗料は塗膜に光沢があり、高級感のある美しい仕上がりになります。
デメリットは、紫外線に弱く変色を起こしてしまう場合があります。汚れも付着しやすくなりますので、数年で塗り替えが必要になるケースも…。

樹脂の種類-③ シリコン樹脂

シリコン樹脂とは別名「ケイ素樹脂」と呼ばれ、柔らかい樹脂製品から硬い樹脂製品まで様々な形に形成されて使用されています。その最大の特徴は耐熱性に優れている事。電子レンジ調理ができるシリコン容器などは、よく雑貨屋さんなどで目にしますね!
耐水性にも優れているので、水をよく弾きます。

シリコン樹脂の特徴

現在多く普及しており、塗装業者でもメインで使用されている塗料です。
シリコンの特徴である耐熱性や耐水性を備えているので、紫外線や雨風による影響を受けにくく耐久性に優れています。塗膜が硬く光沢があるので、高級感のある美しい仕上がりとなります。
ただ、塗膜が硬い分ひび割れがしやすいというデメリットも…。後述するフッソ樹脂塗料と比較すると、耐久性はやや劣ります。

樹脂の種類-④ フッソ樹脂

フッソ樹脂とは、蛍石を原料にして生まれた樹脂で、一般的には「テフロン™」の名称で呼ばれることが多いです。
「テフロン™」と言えば、フライパン等の調理器具でよく見かける素材ですね!
テフロン™加工がされた調理器具は、滑りが良く焦げ付きにくく、耐久性が高い事が特徴ですが、その特性がまさにフッ素樹脂の特徴です。
もちろん耐熱性や耐水性にも優れており、油や汚れを弾く特性もあるので、最近では調理器具だけに留まらず、作業着や防寒着などの繊維製品にも加工されています!

フッ素樹脂の特徴

非常に優れた耐久性が特徴です。
フッソ樹脂の特性そのままに、紫外線や雨風にも強く、テフロン™加工のフライパンのように、付着した汚れも雨水で流してくれるので、美しい状態を長く保つ事が出来ます。
デメリットは、価格が高いこと。一般的な住宅の塗装費用と比較すると約1.5倍ほど値段が上がる場合も…。
初期費用は上がりますが、耐久性に優れている分塗り替え頻度も少なく済みますので、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れた塗料といえるでしょう。

フッソ塗料よりも高耐久?! 無機塗料って?

近年注目を集めている無機塗料

先述でご紹介した、アクリル・ウレタン・シリコン・フッソ等の樹脂は有機物(炭素を含んだ物質)と呼ばれます。それに対して、鉱物やレンガ、ガラスなどは無機物(炭素を含まない物質)と呼ばれ、これらを主成分とした塗料を無機塗料と呼びます。

無機塗料の特徴

外壁の劣化の原因は、有機物である樹脂が紫外線により分解されることによって起こると言われています。
無機物で作られた無機塗料は、劣化の原因である樹脂をほとんど含まず、紫外線による影響を受けにくい為、より耐久性に優れているんです!
無機物は、そのままの状態だと塗料として扱えないため、実際には少量の有機物と混ぜ合わせて作られています。有機物の良い所と、無機物の良い所を両方兼ね備えたハイブリッド塗料として販売されており、近年人気を集めています。
他の塗料と比較して価格が高い事がデメリットです。

おすすめの無機外壁塗料のご紹介記事はこちら→(おすすめ外壁塗料~アレスダイナミックmuki~)

それぞれの特性を活かして最適な塗料を!

身近な樹脂素材で作られた塗料

塗料の種類や製品名だけ聞くと、なんだか難しく考えてしまいがちですが、意外にも身近な製品に使われている樹脂が、塗料の主な成分である事がお分かりいただけたでしょうか?
樹脂にもさまざまな特性があり、それらを活かした製品が日常生活には欠かせない存在となっています。
塗料にも同じように、使用されている樹脂によって様々な特性や適性があります。
外壁や屋根の塗装について検討する際は、どんな塗料が適しているのかを、ぜひ塗装のプロにご相談くださいね♩

宇都宮市の塗装なら坂本塗装ペイント工房にお任せください!

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